1999年 大分香りの森博物館へ行って
大分の山中に突然現れた洋風の宮殿。
なんでこんな山の中に・・・館内は香りの本格的な博物館です。
今までにも淡路島だとか、三河の山間部、静岡県の豊田町に香りをテーマにした博物館らしきものを見ましたが、この大分の博物館は他のスーベニアショップ紛いとはずいぶん違いえらく本格的なんです。
まず、館内の展示は香りの歴史が順に列んでいます。
実際ヨーロッパから取り寄せたという調度品まで凝らした室礼の部屋にも博物館らしさがあります。
特に一階の香席と茶席はよくぞここまで、と感じ入りました。
松隠軒写しの十畳、又隠庵写しの四畳半、露地あり腰掛けあり、なんと茶席躙の前には塵穴まであったりしている。
香付き茶事でもどうかと思うほどちゃんとしている。
さて、展示物はまだまだこれからかナ。って感じです。所蔵品のレベルも陳列の方法も今のところはまあまあ、これから先が楽しみです。
外には植物園ばりの温室があって南洋の蘭や椰子の木など青く生い茂っていました。それで、是非ともお願いしたいと金田副館長さんに申し出て、沈香樹の種を送ることにしました。
ベトナムの中南部で私が買い集めてきた種ですが、これを芽生えさせていただき館の名物にでもしていただけたらと願っているわけです。